①ワシントン、1963年夏

1863年。リンカーン大統領が「奴隷解放宣言」を出しました。

それから100年。なんと、100年ですよ? 100年後の1963年、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師が、ワシントン行進を行い、リンカーン記念堂前にて、有名な「私には夢がある」という演説をしました。

奴隷解放から100年もの間、「解放」には程遠く、まだまだ黒人たちは辛酸をなめていたのです。

公共施設(レストランはもとより、トイレやプール等)やバスにいたるまで、白人と黒人を分離するという、ジム・クロウ法。黒人には選挙権も与えられず、だから結局、白人優位な法の下、の世の中だったわけです。

ここらへんのことは映画「グローリー~明日への行進」を観てもわかりますが、この行進をするまでの経緯も大変だったんです。キング牧師は身の危険も顧みず、執り行ったのでした。

そして勝利をおさめ、1964年には「公民権法」が制定されたのです!\(^o^)/

それでも結局キング牧師は、1968年には暗殺されてしまったのですが・・・・。

さて。以下の動画。

和訳入りの「I have a dream」(私には夢がある」がYou Tubeにあったので、一挙5本にわたり、紹介します。

そして、その日歌われたマヘリア・ジャクソンの歌、同じく歌われたマリアン・アンダーソンの歌(この集会での動画は残念ながら上がっておりませんでした)と、同じ曲の別ヴァージョンをおまけに。

じっくり観て聴いてみてください。


キング牧師のスピーチ①

キング牧師のスピーチ②

キング牧師のスピーチ③

キング牧師のスピーチ④

キング牧師のスピーチ⑤

これね。キング牧師のスピーチ。

音楽的に言えば、残念な出来の動画なのです。英語のスピーチは音楽そのもの。高く低く、ゆっくり、速く。歌うように話されていて、どんどんエモーショナルになっていって・・・

でも和訳のナレーションが間・間に入ることで、その「音楽らしさ」が無くなってしまう。

それが私には残念でした。が、意味わかる方が勿論よかろう、ということで、この動画シリーズを紹介したのです。

同日、歌われた、マヘリア・ジャクソンの歌

I've Been Buked and I've Been Scorned

この日、マリアン・アンダーソンが歌った、He's Got the whole world in His hand(動画はこの時の収録ではありません)

上記の曲は、独唱で、現在のゴスペル好きにはピンと来ないかもしれません。下のヴァージョンなどいかかでしょうか。
尚、わたくし木原が故・亀渕友香NYツアーで、現地ハーレムでレッスン受けたのもこの曲でした。

こんなふうなアレンジでしたよ。Odetta - He´s got the whole world in his hand - Live 1993